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2010年04月02日

なぜ、子どもの体力・運動能力は向上しないのか

 文科省がまとめている「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、子どもの体力・運動能力は、2009年も低い値を示していました


「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」19年度版:文科省

その主な理由を保育的に説明すれば、運動をする機会の減少や、生活習慣、食習慣の悪化によるカラダの成育不足が考えられます。

さらに、このカラダの成育不足を、整体的に(ここでは解剖生理学と東洋医学思想にもとづく視点で)見なおすと、子どもたちのカラダの、上半身と下半身のつながりが切れていることが分かってきます

切れているというのは、筋肉や神経が切れているということではありません。

 ヒトは歩くのも走るのも、モノを投げるのも、下半身から上半身に向けてはじまる「螺旋(らせん)運動」によって、カラダ全ての動きが連動するようにできています。

下半身の力だけでは、速く、長い距離を走ることはできませんし、上半身の筋力だけでも、つよく、遠くにモノを投げることができません

子どもたちの運動性能が高まらない理由には、この下半身と上半身との連動がなくなっていることから、筋肉の動きが制限されて、気づかずに緊張状態にあったり、カラダが酷使されてつかれやすくなっていたり、

カラダの運動機能を十分にコントロールできないことがあげられます。

保育フットケア=子どもの足と健康を守る意識をもつこと

 しかしながら今、大人と変わらないカラダをした高校生が、踏み台昇降運動で足を折ったり、外反母趾がイタくて靴を履けない中学生が、整形外科へと駆け込んでいます。

そして、腰痛でイスに座れないほど不健康なカラダの小学生まで出現していることを、ご存知でしょうか。

近ごろの子どもたちは、らせん運動の始点となる下半身の身体機能・運動機能が、これほどまでに低下しているのです

その傾向は、これからも、ますます低年齢化する方向にあります。

この低年齢化する要因には、下半身の土台部分でもあり、カラダ全体を受け止めている「足部 (そくぶ:靴を履く足くびから下の部分)」の、

乳幼児期からの成育が大きく関係しています

 運動機能にすぐれた、しなやかで、力強い下半身とは、ざっくりと分けて、地面に直接ふれている足うら (足部:そくぶ)と、上半身とをつなぐ股関節周辺の、インナーマッスルの2つによってつくられます

しかし、たとえば赤ちゃんのころの股関節のしなやかさにくらべると、すでに3歳までの間にカラダの柔軟性を大きくうしなっていたり、

足部(そくぶ:靴を履く足くびから下の部分)は、細く、かつ力なく地面に対してべったりしているなど、成長がはじまったばかりの年ごろから、

『子どもたちが生まれもったカラダの成長を支える機能』が低下していることをうかがわせる現象が見うけられます

そのことを理解せずに、今までのような運動力学にならって運動能力を向上させようとするだけでは、できる子どもと、できない子どもとの格差は縮まらないし、平均点が上がることはありません。

98%のお子さんの健康を守るためにできること

 一般的に、98%の赤ちゃんが、四肢(腕部・手・脚部・足部)の形状の変容がない状態で生まれてくるといわれています。

しかし、小中学生になるまでに、その98%のうちの四割の子どもたちから、足部(そくぶ:靴を履く足くびから下の部分)に、一般的なカラダの成長過程に照らすと、望ましくない形の変化が出てきています

さらに、大人になるまでには、98%のうちの、実に六割にいたる現代人が、イタみがともなった足部のトラブルによって、悩みくるしんでいるのです。

流行っている靴を買うだけでは、こどもの足は守れない!