- 2010-02-22 (月) 2:10
- 子育てと子どもの診かた
保育所風の子の園長、遠藤です。東京八王子から発信しています。
今回のお話は、
お母さんの愛情と、親子の絆とともに、多くの人の手をたずさえて
子育てをしていくことが、とても大切だというお話です。
例えば、お子さんが生まれて、ある程度大きく成長し、
活動が活発になってくると、
「早く立って歩いてほしい」・「ことばを話すようになってほしい」
といった願望が出てきますね。
たとえばその中の 「ことばを話す」ということは、
歩くことと同じように、全身の運動機能や
神経感覚の統合と発達、
そして何より脳の成熟も欠かすことができません。
特にその脳の働きは、およそ成人の60%程度まで
近づく必要があるといわれています。
そしてこの60%におよぶ脳の育ちを促すには、規則正しい
生活や、身体の発達に合った十分な運動が必要です。
それは手を使ってよく遊び、いろいろな体験をすることに
よって認知力や社会性が向上し、
ことばを話すことの基礎ができてくるのです。
ことばがでる以前の段階をいかに豊かに過ごさせるかは、
子どもたちを取り囲む周りの大人にとって
“重大な課題”であるということを、まず親が、十分に
認識しなければならないと思います。
少し話がとびますが、
みなさんも有名な 「オオカミ少女(オオカミに育てられた
女の子)」の話をご存知のことでしょう。
どうやら実話ではあるようですが、
最近の研究では、
オオカミに育てられたのではなく、女の子がもともと
障がいをもって生まれてきていて、
昔のことなので、
生まれつきの障がいに対して理解もなく、
発見されるまでの間、
人としての生活を送らせてもらうことがないまま生きてきた
子どもだったのではなかったかとも言われています。
物語の中では、この後、この少女を育てた
人々の愛情によって、
立派な女性として育ち、人としての幸せを得られたとあります。
しかし実際には、
生まれてから、しばらくの間子育てを放棄された子どもは、
人としての心の成長や、ことばの面においては
取り返しがつかない場合もあることが、
赤ちゃんに対する多くのの研究によって実証されています。
これは赤ちゃんに対して、適切なことばがけをしたり、
いろいろな経験をさせたりすることが、
とても大切だということを指し示していますね。
「集団生態学」といった学問においても、
ゼロ歳児からなる異年齢の子どもたちが、まるで兄弟のように
日常的に同じ空間を共有することは、
お互いを気遣う、“思いやり”の心が、よりこころ深く育まれ、
言語活動の発達も早まることが実証されています。
保育園にお子さんを預けるという選択肢をもつことは、
けっして働く親のエゴという話だけで済ませる問題では
ないということも念頭において、
早くから子育てのサポートを受けることも、ぜひ、考えて
みてほしいと思います。
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