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2004年07月22日

保育所風の子における慣らし保育についてお伝えします

 入園していただくにあたって、「慣らし保育は必要ですか?」と訊かれます。

■保育所風の子では「慣らし保育(子どもを園生活に慣らすことを目的とした
短時間保育のこと)」というものを一切行っておりません。

■ 昼間の保育であれば、特に希望があれば別ですが、初日から長時間保
 育であっても、ご希望通りお預かりをさせていただいています。

※深夜保育、24時間保育をお受けする際には、よほどの緊急性がない限り、
まずは、お母さん方や、お子さんたちと信頼関係が築けてからといった条件
は設けています


共働きや、お母さんもフルタイムで働かれているご家庭が多い関係上、この
“慣らし保育”というものに、できるならば避けたいとするお母さんと、逆に、

子どものために慣らしをやってくれたほうが好いとする安堵の声とに分かれ
ていますが、正直、あまり好ましく思っていないお母さんのほうが多いようで
すね。


 初めて託児を利用なされるご家庭には、「今まで、私(お母さん)と離れて
過ごしたことがないんです」と、特に母子分離に対するお母さん自身の不安
を述べられるご家庭が、当然ではありますが多数いらっしゃいます。

それに並行して、たしかに、子どもが母子分離不安によって、異常とも思え
るような泣き声をあげ続け、一日泣き止まない現象が増えています。


 反対に、別の園で預けたら、ギャンギャン泣いて、“お子さんが可哀想だか
ら預けるのを控えなさい”と、託児を断られて、(それでも預けないと仕事にも
行けないから・・・と)当園を頼って、預けに来てみたら、

1日・2日で「子どもの様子が変わりました〜!」と喜んでくださるお母さんも
いらっしゃるぐらい、ケロッとしてしまう子どもも居ます。


このように子ども一人ひとり、対応に正解はないのですが、当園があえて、
慣らし保育をしない、または、お母さんの意思にお任せする理由をお届けし
ます。


●これまで、慣らし保育をする理由として「短い時間の保育によって、子ども
 が不慣れな環境においても、少しずつ慣れることのできる係わりが大切」
 だと言われてきました。

 ここに1つ、大きな勘違いがあるように、当園では考えています。


●子どもも、もちろん慣れてもらわなければいけませんが、

 お母さん自身も、「新しい生活環境や生活リズムをつくらなければ
 いけない」ということが、すっかり見て見ぬふりをされています。

●正直、新しい生活環境に慣れるのは、大人より、
 子どものほうが順応力、適応力が強い(高い)と言えます。

●いくつも、いくつもの保育園や、親族の家、お友達の家を
 理由があって渡り歩いたり、
 家族が転勤、引越しを繰り返すような特殊な状況を除けば、

 子育て(周りの大人の手による、子どもへの働きかけ)が
 間違っていなければ、
 子どもは、強く、臨機応変に、対応できる能力があります。


●それに対して、お母さんたちの場合。

 近頃は保育園に預ける理由として、仕事を始める、
 復帰するといったことが多くなりました。

●朝、家族の中で一番に起きて、家事をする。

 旦那さんを送り出し、子どもを保育園に預け、
 それから自分も仕事にでかけます。

 慣れない仕事、忘れた仕事を、周りに気を遣いながらこなし、
 夕方になれば慌てて仕事を切り上げ、

 子どもを保育園まで迎えにいき、また、家で家事をする。

●それまで、子どもを産み、子どもと二人で家に居て、
 子どもの世話をしながら家事をして、旦那さんの帰りを待つ。

 その生活パターンが、子どもを保育園に預けた瞬間から
 ガラリと変わっていきます。

 それはもう、とても大変なことのはずです。
「慣らし保育」と呼ばれる短い保育時間では消化できません。


●子どもの生活が単純というわけでは、けっしてありませんが、

 精神的には、お母さんのほうが、新生活に慣れるのに
 悪戦苦闘している例は、実際に、いっぱいあります。

●そして、悲しいことに、そのお母さんのこころの不安定さが、
 子どもに伝染し、園で、いつまでも不安定な子どもたち。

 そして、そういった自分のこころに気付かず、

 子どもを理由にして、新しい生活を放棄し、
 元の生活に戻ろうとする、そのお母さん達の多いこと!

●このような、子どもの成長を阻害するお母さんを、
 できる限りなくしたいので、

 お母さん達に「子どものことは、一緒に、しっかりと
 見守っていてあげますから、まず、自分の生活リズムを
 少しでも早く整えてくださいね」という気持ちを込めて、

 最初から、全身全霊で、お子さんを受け止めるよう努めています。